3Dプリンター面白いです
時々書いているとおりですが、私は3Dプリンターで楽しく遊んでいます。
実際作っているものと言えば、DIY的なものが多くて一見どこが面白いのかと思われるのかもしれませんけど、考えたものがモノとして出来上がるってのがいいんですね。
最近はトイレ修理のパーツを作ってみました
直近で作ってみたのはトイレの修理のためのパーツです。
うちのトイレの便座のフタは締めようとすると自分の重みでゆっくり閉まるようなタイプなのですけども、なんかいきなりバタン!って閉じるようになっちゃいました。
調べてみたところ、うちのビューティトワレという製品だとわりとあるあるなようで、公式ページにQ&Aあるし、あちこちでフタの根元や軸が割れてしまったという書き込みがありました。
自分でフタを買って交換すればいいらしいことと、今流通しているのは補強されたタイプに切り替わっているらしいという情報も。
うちは賃貸なので不動産屋さんに相談すればいいかもしれませんけど、ちょっと一旦暫定的に対処できないかなと思ってやってみることにしました。退去までには伝えないとダメかと思いますけども。
フタを取り外してみたところ、軸のところが見事に割れていたので……、
(※ちょっとホコリが多くてすみませんが)

軸部分の大きさを測って、補強するようなパーツを作って、

はめ込んで対処に成功しました。

というわけで、こういうのに対処できると非常に気持ちいいのです。
私はそんな3Dプリンターの楽しさをもっと伝えたいので、やっとここから本題に入りますけども新たなものを作ってみたのでその流れを書きます。
あくまでも私の環境、機種での話なので参考にならないかもしれませんが。
ハイパーヨーヨーを壁面に飾る&収納する
というわけで、私は先日突然出会ったハイパーヨーヨーを買ってみちゃいました。
このヨーヨーですが、無造作に置いておくよりはきれいに保管したいなと思ったので保管場所を作ることにしました。
オシャレな感じがするので、できれば側面が見える形で収納したいです。

具体的には、私は壁(PCのディスプレイの上)にワイヤーネットの棚を作っているのでここに加えたいです。
なお、最近の状況はこんな感じです。

ワイヤーネットに合うフックやカゴも100円ショップで揃うのですけども、長期的に置くものについてはそれに合わせてジャストフィットな棚というかステージを作りたくて、これも3Dプリンターで作っています。
なお、この写真で空席になっている棚のところは個人情報バリバリなものがあったのでどかしています。
好きなものを飾る他に、文房具とかちょっとした書類とかも引っかけていて結構混沌とした感じになっているのですけども、ここにヨーヨーも飾りたいです。
けど、丸いから落ちないように専用の棚?を作りたいです。
さらに遊ぶときにはサッと取り出せるようなものを……。
実録!ヨーヨーの棚づくり
というわけで、さっそく作ってみます。
とりあえずはノギスでヨーヨーの大きさを測ります。

3DのCGが作れるフリーソフト”Blender”で、ざっくりとヨーヨーの形を再現します。

棚づくりの参考にするもので、全体的に1~2mmほど大きめに作っておきました。ややデカヨーヨーです。
処理が軽くなるかなと思って、円柱というか32角柱をベースにしたので円周が滑らかではないですけどもこれで十分。
【作業開始(計測)からここまでは15分】
で、これが丸ごと入るような、半円状の置き場があればいいのかなと思ってとりあえず作ってみます。

Blenderには「ブーリアン」というオブジェクトの引き算ができる機能があるので、適当な円柱を縦半分にしたやつとさっきのややデカヨーヨーを重ねて配置して、「縦半分円柱 – ややデカヨーヨー」みたいな引き算を設定してやるだけでOKです。
ややデカヨーヨーは最終的には消します。
【作業開始(計測)からここまでは25分】
それでここまでは良かったんですけども、これをどうやってワイヤーネットに引っかけるのか?というところでアイデアが出ず悩んでしまいました。
1時間悩んで、置くところの後ろを広めにとって、引っかけるフックを付けるということにしました。

なんで悩んだかというと、引っかけるという機能を実現するデザインの検討のほかに、3Dプリンターでの出力を考えたときにパーツを分けて出すのかどうかといったところを悩みました。
全部くっつけて1個のモノとして出力することもできるのですけども、物体の下から出力される都合上、空中に浮くようなことになる部分はいろいろ強度や精度上の問題が出ることがあるので、そうなるくらいなら別パーツとして出力してから組み立てるようにした方がよさそうなのです。(3Dプリンターの方式にもよる)
今回は、フック部分は別パーツとすることにしました。

このフック部分も組み立てのときの強度等を考えて、差し込むところの形に斜めの形状を入れてみました。
上から棒を差し込むような形だと使っているうちに引っこ抜けちゃう可能性があるのでよろしくないです。
しかしながらL字というかカギ状にすればいいのかというと、それだと3Dプリンター出力時に浮く部分が出ちゃうのでこれまた避けたいところ。

逆三角形(▼)のような形で45度くらいの角度で上に広がっていくなら出力できるのですけども、カギカッコ(「)のようないきなり横に90度で突き出すような形だと、その部分の下にサポートと呼ばれるささえを出力しないといけなくなるのでそれを避けたいというところです。
出力自体はソフトが自動的にやってくれるんですけども、やはり仕上がりがきれいでない場合もあったりするので……。
この辺をいろいろ考えて、最終的にパーツの分離の方針が思いついたときもこれまた気持ちのいいところです。
パズルゲーのような感じです。
というわけで形は大まかに出来上がりました。

ここからは仕上げで、角を丸めたりしておきます(好みの問題)。
結構3Dプリンターで作ったものの角はキリッと鋭いので、触って痛くないように、またヨーヨーにキズが付きにくいように、気になる所は丸めておいた方がいいと思います。

【作業開始(計測)からここまでは90分】
以上で形ができたら、STLという形式のファイルに書き出して、これを3Dプリンターについてきたスライサーソフトというのに読み込ませて、3Dプリンターに出力指示をするためのファイルを作ります。
スライサーソフト上でパーツを配置します。この通りの配置で出力されます。

本体部分の下の方が一部、45度以上の角度になっちゃうのでそこはサポートが出力されてちょっと荒い感じになっちゃいますけども、まあヨーヨーに触れないところだし、見えにくいところだからいいかなと思います。
うまいことサポート不要な形に配置して出力できればベストですね。
配置した後、下から1層ずつどのように出力するのかを算出(スライス)してもらうと、実際どのように出力されるのか輪切りする感じで確認できるので、この時点で変になりそうなところがないかを確認しておきます。

問題なければ、3Dプリンターに渡すgcodeという形式でファイルを出力します。
以上でデータできあがり!

スライサーソフトで出力予想時間が1時間44分と出たので、それもファイル名に入れています。
で、ファイルの更新日時に出ている通り、見事に日付変わって0:35になっちゃったのでこの日の作業は終了。
【作業開始(計測)からここまでは130分】
※フック部分のパーツの分離にミスがあったことに気づくも、うっかりデータを上書きしてしまったため少し前のデータからやり直すというタイムロスがありました。
今日は寝て、明日出力してみましょう!
なお、この3時間後に仕事で緊急出動するハメになるとは、この時は知る由もなかったのである……😢
~翌日(寝不足)~
日中に3Dプリンターをスタートして、昼寝している間に作ってもらいました。
予測通り2時間以内には終わっていたみたいです。

この、自分で作ったモデルを現実に召喚できたこのときが大変気持ちよいです。
なのでみんなで3Dプリンターをやりましょう。
というわけでこちらになります。

サポートで支えられたところはちょっと荒いです。

フック部分は差し込んでみたら見事にスポッと入りました。

穴と差し込むパーツをぴったりの寸法で作ってしまうと、だいたいきつくてハマらないことになるので少しスペースが必要です。今回は左右で0.5mm空けるようにしましたが、0.4mmとかでもよかったかも。この辺の雰囲気は今後もいろいろ試しながらやっていくのかなと思います。
いずれにしても今回の形状だと上にはすっぽ抜けないと思いますが、このままだと横には抜けてしまうので瞬間接着剤を塗ってからはめ込みました。
というわけで…、完成!

こうしてみるともうちょいオシャレな形状にした方が良いのでは、という気もしますが、気が向いたらまた考えるということでいいでしょう。
まずは最後まで作ってみるというのが大事だし、出来上がると楽しいので最高です。
あと、思いのほかヨーヨーがジャストフィットで置くときもきもちいいです。
まとめ
というわけで、3Dプリンター楽しいですよ、という話でした。
他にもいろいろ作っているのでまたそのうちこういうこと書くと思います。
今後はこういった工業製品的な実用品でなくて、フィギュアみたいなのとかも作れたらもっと面白いかなと思っています。
おわり。
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